ニートからの脱出 既卒・ニートの就職活動

ニートからの脱出方法。既卒就職活動。原因・生活ときっかけ

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波乱万丈!?ニート脱却から正社員へ

   

今回はアルバイトをしながら劇団活動していたKさんにインタビューしました。Kさんは劇団を脱退後、徐々に夢を見失い、バイトも辞めニート生活を送ります。

夢を諦め無職に

劇場

ー Kさんはニート生活を始める前は何をされていたんでしょうか?

「僕元々すげー働き者だったんです。大学行きながら劇団に所属してて、演技の勉強をしてたんですけど、それと同時にバイトを3つかけもちしてたんです。」

ー 3つもですか!?

「そうなんですよ(笑)。周りからも薬物やってんだろって言われてたくらいで、配送配達の仕事2つとイベント設営の仕事をしてました。」

ー 1つにまとめた方が効率良さそうですが

「飽き性で(笑)。同じ作業やってると発狂しそうになりません?」

ー 普通は慣れてきて楽になりますけどね

「僕は高校の時飲食店でアルバイトしてたんですけど、後期は厨房で泣いてましたよ。何回同じ作業させんだよ!って」

ー ルーチン作業がお嫌いなんですね。

「はい。劇団の頃は講義休みの日に弁当屋の配達、大学ある日は夜に牛乳配達でした。重なってない時間に仕事出来たのも良かったですね。」

ー でも劇団も同時だとかなり大変ですね

「そう、劇団て練習時間かなり使うんですよ。箱(劇場)押さえるのに何ヶ月も前からスケジュール調整が必要ですから、ある程度自由のきくバイトじゃないと駄目だし。でも弁当屋は知り合いだったのである程度融通がききました。」

ー なるほど。時間の隙間を縫って働かれていた訳ですね。とてもニート生活をされていたようには感じないですね。

「はい。ただ劇団が徐々に空気悪くなるんですよ。思うように世間に広がらないし、お客さんも入らない。あんまりにも入らないから一回タダでやろうってなったんですけど、それでも当日入らなくて。公演中雨が降ってたのも大きいんですけど、やべーって思ってて、そしたら急にたくさん人が入ってきて」

ー やっぱりタダだとお客さんも来やすいんですね

「いえ。蓋を開ければホームレスのおじさん達が雨宿りに入ってきただけだったという・・・。ホームレスのおじさんの前でファッションショーの裏側の話やってもねぇ、それどころじゃねえ!って感じですよね。それで夜ヤケ酒飲んだのは今でも鮮明に覚えています。」

ー お客さんが入らないのは何が原因だったんでしょう?

「知名度もありますけど立地条件と平日休日も大きいですね。そこそこ大きい劇団なら舞台の事だけに集中すればいいんでしょうけど、営業とかマーケティングとか考える事が多すぎて。

それも今考えると勉強だったと思うんですけど、当時は何やってんだろ・・・て感じで、こんな事する為に舞台をやってるんじゃない!ってストレスになって・・・最終的に辞めたいと申し出ていました。」

ー 反対されたり止められたりしませんでしたか?

「案外すんなりと・・・。大学卒業して1年くらいだったと思うんですけど、本当に空気が悪かったんですよ。誰が悪いとかじゃないんですが、しいて言えば全員が悪いというか、とにかく皆もやもやが溜まってたんで、誰かが辞めると言い出すだろうなとは皆感じていたと思います。」

ニート時代 ギャンブル・歌・ヒモ

ギャンブル

ー その後フリーターになるんでしょうか?

「いえ、なんか全てが嫌になっちゃって仕事を全部辞めちゃいました。あっ、ほんのたまにお金がない時イベント設営は行ってましたね」

ー じゃあそこからニート状態になったんでしょうか?

「そうですね。そこからです」

ー その時の状況を詳しく教えて下さい

「当時は燃え尽き症候群という感じで、とにかく何もしてませんでした。家にボールが置いてあるんですけど、それを膨らましたり空気を抜いたり繰り返すっていう。」

ー それはかなり特殊なニートですね

「本当にやる事がなさすぎて。でもテレビ見たりゲームしたりって気分にもならないんです。だからどうでもいい事を繰り返すんですよね、自覚もほとんどないっていうか。鬱病とは違うんです。夜になったら友達と飲みに行ってましたし。

劇団ってかなりお金使うんです。箱押さえるのにも必要だし、チラシとかポスター作ったり、小道具も馬鹿にならないし、なにかとお金かかってたんですけど、それが全部必要なくなったから。恥ずかしい話ですけどまだ仕送りも貰ってた時期だったので生活は余裕でした。」

ー でもいづれお金も無くなってくるでしょう?

「はい。何ヶ月かして金はなくなりました。けどそん時は友人の家を転々として食べさせてもらいました。家賃がどうしようもない時だけイベント設営の仕事をやるっていう。そこは前の劇団のメンバーも働いてる派遣なので、お互い気まずい思いするんで、途中から行くのが嫌になって・・・。そうなると働くのも嫌になったんですよね」

ー ではアルバイトもしなくなった?

「はい。」

ー どうやって食べて行ったんですか?

「これが色々なんです。ギャンブルとか歌ったりとかヒモやったりとか」

ー それで食べていけるんですか?

「いけるんですよ。まぁギャンブルは大抵負けてましたけど。」

ー ちなみに歌うってなんですか?

「そのままです。友人がギターを弾けるので僕が駅前で歌うんです。それでお金を貰いました」

ー 弾き語りをやられてたんですね。歌お上手なんですか?

「いえ、それが音痴らしいんです。自分では音痴かどうかも分からないんですが、とにかくひどいらしくて。あまりにもひどいから可哀想になるらしくてお金貰えました。2時間で7千円くらい稼いだ時もありましたよ」

ー 凄いですね(笑)時給にしたら家庭教師並ですよ。

「それ当時思ってました。俺はいい大学出のやつより稼げるんだぞ!見たか!って。まぁただの音痴なんですけどね・・・」

ー それはどのくらいの期間続いたんでしょう?

「2年くらいだと思います」

ー 2年間はおおよそそのような生活でしたか?

「大体そうでしたね」

ニート脱却成功から就活へ

オフィス

ー では何処から就職活動を始めようと決心されたんでしょうか?

「1度実家に帰った時ですね。親は働いてない事も劇団を辞めた事も恐らく気付いていたと思うんです。けど何も聞かれず、温かく迎えてくれました。その時妹も大学を卒業して、春から新しい会社で働き始めると聞いて、俺は何してるんだろ・・・と気付いたんです。

これ燃え尽き症候群とか言ってる場合じゃねえなとか思って、そっから家に戻って就職活動を始めました」

ー まず始めに何をされました?

「とにかく2年間を断ち切る思いで散発しました。当時髪の毛が肩らへんまで長かったんですけど、短髪にしましたね。そんなもん心掛けの問題だけなんですけど、わりと自分は形から入るので、気持ちを外見で表すのは大切だなと思って。

その後は部屋を掃除ですね。これも形の一つですが、THEニートの部屋って感じだったんです。カップラーメンの食べかけや、ポテトチップスの袋、本が山積みにされていて・・・これも一新させようと思って大掃除を始めました。」

ー 形から入るのは大事だと思いますか?

「大事ですね。少なくとも僕の場合は。これはニートに限らずです。サラリーマンの営業の本とか自己啓発的な本にも必ず書いてるじゃないですか。髪切れ!部屋を掃除しろ!靴磨け!みたいな。なんでもいいから1個1個を確実に達成していく感覚を得たり、習慣を変えるのは大事な事ですよ」

ー その後就職活動に取り組まれたのでしょうか?

「はい。髪を切りにいった足で写真スタジオに行って、履歴書用の写真をとってもらいました。当たり前ですけど、習慣をかえても就職活動しないと意味ないですから。」

ー 本当にガラっと変わられたんですね。すぐに就職先は見つかりましたか?

「それはかなり大変でした。ブランクがあるって企業は厳しく見るんですよね。配達配送系の正社員なら、アルバイトでやってたんで可能かなとも思ったんですけど、一生働くって考えた時に僕はあまり興味もてなかったんです。

で、色々就活本なんか読んでると営業って面白いなって気付いたんです。劇団の時は先輩から強引に連れて行かれて、チラシ置いてもらう交渉とかして、めんどくせー!ってイメージだったんですけど、考え方次第じゃ自分のスキルがそのまま結果に繋がるのは分かりやすくて面白いなと。

こう言っちゃ語弊あるかもしれないですけどゲームみたいなとこあるじゃないですか?」

ー どう掴んで、どう相手の心を揺さぶり成約するかっていう

「そうなんです。上から命令されて嫌々やるから辛い仕事なだけであって、自分の意思でやると楽しいんです。歌った時もそうですよ。音痴なのに人前で歌うって恥ずかしいじゃないですか?それが命令だったら絶対嫌ですよ。でも自発的だったんで楽しかったんです。もちろん実際働き出して、やっぱダリぃーとか、つれぇーて事もありますけど、全体的には楽しいんです」

ー それに気付かれたと。ではそのまま営業職の仕事に就かれたという事ですね?

「はい。リクナビで営業募集してて8社くらい回ったと思うんですけど、そこで今の会社に採用してもらいました」

ー では、最後にニート生活を脱出する為に大切な事を教えて下さい。

「はい。先程も言いましたが僕の場合は髪を切れ!部屋を掃除しろ!靴を磨け!です(笑)」

ー 形から入りましょうと

「そうです。ニートと真逆の人の生活を真似てれば何処かの企業に採用されていると思います。自分がそうでしたから。」

ー 社会人を見本にしようってことですね

「それが手っ取り早いとおもいます」

ー 分かりました。今日はありがとうございました

「ありがとうございました!」

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