ニートからの脱出 既卒・ニートの就職活動

ニートからの脱出方法。既卒就職活動。原因・生活ときっかけ

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「一日中暇だった」就活を始めた1冊の本との出会い

      2015/08/30

今回は就職活動がうまくいかず、専門学校卒業後ニート生活を余儀なくされたTさんにスカイプを通じてお話を伺いました。

就職が決まらずに専門学校を卒業

学校

ー 今日はよろしくお願い致します。

「よろしくお願いします。遅れてすいませんでした。」

(Tさんの仕事が延び1時間遅れて始まった)

ー いえいえ。仕事お忙しいんですね

「忙しいていうか、まぁ毎日やることはいっぱいありますね」

ー お仕事は楽しいですか?

「うーん、追われすぎてて楽しいかどうかもよく分からないですけど、辛くはないです」

ー それはよいことですね。辛いと言われる方も一定数おられますから

「まぁそうですね」

ー 聞くところによると、今の会社で働くまではニート生活をされていたそうで。

「バリバリニートでした」

ー なぜ働いてなかったんでしょうか?

「なぜ・・・なんですかね?うーん、疲れたというか。でもニートの人って自分が今日からニートっていう自覚ないと思います。」

ー 気がついたらなっているもの?

「気がついたらなってるっていうか、国からニート認定証が発行されたわけでもないですし、後で考えたらって感じですね」

ー アルバイトはされてましたか?

「いえしたことないです」

ー 一度も?

「はい」

ー それは珍しいですね

「働くのが怖かったんですよね。人見知りてのもあるんですけど」

ー 入り込むまでは怖いですよね。実際働きだすとそうでもないことも多いのですが

「はいはい」

ー では学校卒業後そのまま働かずに?

「学校卒業後ていうか、厳密にいうと、専門学校に通ってる時から少し閉じ気味でした。ただ専門学校て厳しいんですよ。出席もですけど、特に課題が大変で」

ー 差し支えなければなんの専門学校か教えていただけますか?

「細かくいうとバレちゃうので大きく絵を扱うところと言っておきます。就職率も95%以上ある学校なんですよね」

ー 高いですね。閉じ気味というのは具体的にどういう状態だったんですか?

「家から出ないみたいな。最初は課題をやるのに追われてて出たくても出れなかったんです。それが徐々に当たり前になってきて、昼間からカーテン閉めて部屋の電気消して謎のお香を炊いてました」

ー お香ですか?

「まぁ夏だけですけどね。一度専門の友達が家を通りがかったことがあって、招き入れたんですけど、すぐに帰っちゃって。1年後にあの時はやばいと思ったっていわれました」

ー ご自身ではおかしさに気付かなかった?

「ていうかその方が居心地がいいと思ってました」

ー なるほど。就職活動はどうされたんでしょうか?

「やってたんですけど上手くいかなくて。この業界て門が狭いんですよ。就職率は高い学校だったんですけど、前年度卒業の就職先を見たら全く関係のない業界に就職してる人もいっぱいいて。とりあえず就職してる人たちも多いんだなと感じました」

ー それに違和感を感じた?

「違和感ていうか、この人たちはせっかく専門学校まで来たのに何してんだろとは思ってました。」

ー 自分は絶対この業界に就職するぞって意思があったんですね

「意思ていうか、当然のことと思ってました」

挫折とニート時代

ー では他の業界なら就職は可能だったかもしれないけど、あえてその道を断たれ卒業したと。

「そのまま卒業でしたね。就職が決まってない場合は卒業でも面倒見てくれるっていうか、授業受けれる制度みたいなのもあったんですけどね。他にも相談に乗ってくれるとかもありましたけど。全部断りました」

ー それは何故断ったんでしょうか?

「相談に乗ってもらってもやりたい事は決まってたんでね、採用されるかされないかだけの話なので」

ー 真っ直ぐにひとつの道を追いかけられてたんですね

「真っ直ぐっていうか、それ以外考えてなかったですね」

ー そこから就職活動を続けられたんですか?

「ここで挫折しましたね。某有名企業を狙ってて知り合いの知り合いもそこ入社したんですけど、自分も提出物完成させて、これなら絶対受かるって自信作だったんですが、落とされて・・・そこから何もやる気がなくなりました」

ー では心折れて就職活動をやめたと

「心折れたというか、とにかく怒りですよね。知り合いの知り合いの作品も実は前に見たことがあって、正直全く大したことなかって。俺の方がよっぽど凄い作品なのに、ほんとセンスないな!って。怒りです」

ー その怒りが新たな作品には向かいませんでした?

「もう一日中なにもしませんでした。暇で暇で仕方なかったんですけどやることもやる気もないっていう」

ー 無気力状態ですか?

「無気力っていうか、何かをしたい欲求がないっていう。なにをしても満足感が得られないっていう。」

ー では本当になにもせずに過ごされてたんですか?

「そうですね。ていうかほとんど寝てました。惰眠に惰眠を重ねるっていう」

ー どれくらい寝られてたんでしょう?

「一日13時間くらいはデフォでしたね」

ー 平均よりはかなり多いですね

「寝ても寝ても眠いんですよね。寝すぎて腰も痛いのにまだ眠いっていう」

ー 選考に落ちたショックからくる反動かもしれませんね

「ショックっていうか、なんなのかは分からないですけど、不思議な体験でした」

ー それはどれくらいの期間続いたんですか?

「半年くらいですね」

ー 半年間は大体そんな状況でしたか?

「波はありましたけどそんな感じです」

7つの習慣と就職活動再開

就職活動

ー そこからどうして就活を始められたんでしょうか?

「本を読んでですね。7つの習慣て知ってます?」

ー スティーブン・R・コヴィーですね。有名な書籍です。

「その中にインサイドアウトというのがあって。バーテンダー見習いの女の子の話なんですけど、態度悪い客がやってきて、最初はそいつにイライラして、相手はお客さんなのに強く当たったりしてたんですけど、周りを先に変えることはできない、まずは自分の内面を変えて、回りや他人の環境を変えるのがいいってことを学ぶんです。

そうしてその態度悪い客にニコニコ接するようになったら、向こうも心開いてくれたみたいな話で、なるほど!って思って。自分はセンスが悪い会社のせいにして怒ってたけど、まずは自分から変わる必要があったのかもと思えたんです。」

ー 本が実体験にすっと入ってきたんですね

「それも虫の居所が悪い日だったら、なんだこれって感じなんですけど、たまたま気分が良かったていう。」

ー そこから就職活動を再開されたんでしょうか?

「再開しました。上の方見すぎてたなと思って、見習いのつもりで中小企業にも積極的に応募しましたよ。ただどこも既卒には厳しいんです。ラチあかないんでもう仕事を変えようと思って、でも絵は描きたいなってことで今のWEBデザインの仕事をやることになりました」

ー すんなりと仕事は決まりましたか?

「早かったですね。ニート期間が半年だったっていうのも救いかもしれません」

ー 半年間なにやってたのか聞かれませんでした?

「聞かれました。一生懸命絵の勉強してましたって嘘つきました。」

ー 他にはどんな質問があったか覚えていますか?

「確かこの会社を志望した理由はみたいなのはあったと思います」

ー なんとお答えしました?

「ホームページに一目ぼれしたって言ったと思います。ここで働けば自分のセンスも生かせる筈だし、高めてもらう事も出きる筈。そんな事をもっともらしい言葉でたくさん言いました(笑)」

ー 会社にとっても自分にとっても必要な存在であることをアピールされたんですね?

「アピールっていうか、それがハマったんでしょうかね。面接の時点で好感触でしたからもらったと思いました」

ー では最後にですねご自身がニート生活をやめた秘訣かなにかあれば

「秘訣ていうか、意識を変えることですね。やりたくないのにやってる内は難しいです。これも7つの習慣に書いてあるんですけど、受動的では駄目なんです、行動は全て主体的にしないと。自分が選んで動くことが一番大事なんです。だから・・・7つの習慣読んでください」

ー 分かりました。今日はありがとうございました。

「ありがとうございました」

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