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監修者:粟生

社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師。大学卒業後、福祉系の専門学校に入学し、社会福祉の道に進む。行政や社会福祉協議会等で、子供から高齢者、障害者と幅広い属性の方の相談援助業務に携わってきた。現在はソーシャルワーカーとして若者の相談支援に携わっている。

フリーター・ひきこもりインタビュー

「生まれつきどうしても努力できないクズ」から「働くのが大好き」に

2022年3月28日

大学受験ま一切努力をしたことがなかったHさん。受験失敗によりますます努力が苦手となり、そのままニートへ。

どうやって変わることができたのかインタビューをおこないました。

※個人の感想と方法で、全てのケースに変化を保証するものではありません。

努力しなくてもなんでも出来る学生時代

大学

ー 今日はよろしくお願い致します

「お願いします!」

ー 少し前までニートをされていたということで

「はい、何もやってなかったですねあの頃は。」

ー それまでは就業経験はなかったんですよね?

「なかったです。バイトもないです。家が学生は勉強するもんだって教育なんすよ、だから反対されてました」

ー 反対けっこう珍しいですね

「そうですね。まぁ小遣い貰えるんだったらそれでもいいやって」

ー では勉強は熱心にされてたんですか?

「全然です(笑)大学の近くに友達ん家がいっぱいあるんですけど、皆鍵開けて授業に行くんですよ。朝から勝手に侵入して寝てました。

昼飯に帰ってきた友人に起こされるっていう」

ー それで単位は大丈夫なんですか?

「全然大丈夫じゃないすよ。1年留年しましたから。」

ー 勉強熱心な家庭なら怒られたでしょう

「勉強熱心てわけではないんですけど、まぁでも喧嘩にはなりましたね。

学費もバカになりませんから、年間にしたらかなりの額ですし」

ー 試験勉強とかはされてたんですか?

「テスト勉強もほとんどしてませんね。これは中学くらいからの特技なんですけど、勉強ほとんどしなくても点数取れちゃうんですよね。

授業中はやることないから聞いてて、テスト前に教科書ペラペラとめくったら覚えるっていう」

ー 凄いですね。そんな特技欲しかったです

「どの教科もわりとそうで。だから大学受験は挫折しましたね」

初めての努力と初めての挫折

ー 挫折とは?

「どうせ受けるならレベルの高い大学がいいなと思ってたんで国公立を目指そうと思ったんです。

たしか高校2年の冬くらいだったと思うんですけど1年あるから余裕だなと思ってて。

で夏くらいまで一切勉強しなかったんです。

夏によっしゃ受験勉強するぞって志望校の赤本を買ってきて読んでみたら・・・全く分かんないんですよ、何が行われているのか。」

ー レベルが高すぎた?

「でも半年勉強すりゃ余裕だと思って参考書買ってきたんですけど、勉強ができない(笑)

まともに勉強なんてしたことないですから、10分くらいしか集中できないんです。続かない。何やっても続かないんです」

ー 集中できないというのは誘惑に負けるということですか?

「ですね、漫画読んだり、携帯見たり。よく言われると思うんですけど、必要ないのに掃除始めたりとか。

その時になってやっと勉強あるあるが分かるようになりました」

ー どうしても勉強できなかった

「はい。結局国公立の大学は落ちてしまって。私立大学に通うことになりました。努力ができなかったんです」

ー それでも私立大学に通えるのが凄いですけどね

「でもほとんど勉強してませんよ。誰でも合格する学校だったんで」

ー ではその後努力をしたとか、何かに一生懸命取り組んだということはありますか?

「・・・ないですね。サークルも辞めてしまったしとにかく続かない。授業もサボってましたし。すぐ飽きるんですよね」

『内定見送り』ー『卒業』ー『ニート』 自分は生まれつき努力できないクズ?

ー 就職活動はどうされたんでしょうか?

「ほとんどしなかったですね。周りが内定決まりだしたんで何社か受けに行ったら、ECサイトのコンサル営業に内定が決まりました。

ただ留年したことにより内定見送りになりました。」

ー 一度決まっていたんですね

「そうですね、でもやりたいとかでもなかったんで続かなかったと思いますよ」

ー ではそこから1年留年されて卒業して無職に至ると

「ですね。何度もこのままじゃ駄目だと、努力しようって、自分にルール作って取り組むんですけど続かない。

就活成功するまで絶対TV見ないぞとか決めるんですけど、次の日には一日中見てたりとか」

ー 飽き性なんですかね

「今にして思うと努力の成功体験がなかったからだと思うんですよね。努力しなくてもある程度やってこれたので」

ー 大学受験の失敗体験がネックになってたのかもしれませんね

「それもあると思いますね」

ー ではずっと努力ができない自分に負い目を感じておられたんですか?

「はい、本当そうです。自己啓発本とかってあるじゃないですか?あーいう本も全部読んだと思いますよ。多分70冊とか。

その通りやるんですけど、一日しか続かない。自分は生まれつき努力できないクズ人間なんだって諦めました」

初めての成功体験と入社 努力ができるようになった対策

ー どこで気持ちが変わったんでしょうか?

「朝ごはんを自分で作るようになったのがきっかけですかね。どの本か忘れましたけど、朝ごはんを毎日自分で作ろうってのがあったんです。

そんなもので努力できるようになるのかよって思ったんですけど、これが続いたんですよね」

ー 秘訣はなんだと思います?

「やっぱり食に関することですから、やらざるをえないっていう、嫌がっても強制的にやらないといけないものって効果高いんですよ。

でもこれを毎日やったことで自分も続けられるんだっていう、努力できるんだっていう初めて成功体験を手に入れたんです。

そうしたら目の前が開けた気がしましたね。」

ー 就職活動にも力が入った?

「はい。まずは転職サイトで自分のやりたい仕事を探しました。そしたら商品開発の仕事って面白いなって思ったんです。

でも商品開発に携わろうと思ったら5年とか10年とか経験がいるんで、じゃあまずは何をすべきかってことで、今の仕事から経験を積んでいこうという気になりました。」

ー 今は何をされているんですか

「食器を海外から仕入れたり、いわばバイヤーですね。」

ー 色んな知識が必要とされそうですが

「そうです。仕入れの知識、売り場の知識、仕入れルートを開拓したり、語学力も必要ですし、ヒット商品になるか見極める審美眼もいりますね。毎日が勉強です」

ー 勉強は辛くないですか?

「でもやりたいことなんで。勉強もなんだかんだ楽しいですよ、勉強しなかった自分が言うのもなんですが。」

ー じゃあ今は楽しくてしかたない?

「はい楽しいですね」

ー 分かりました。では最後にですね努力できない人に対して何かメッセージがあれば

「そうですね。やっぱりどんな小さいことでもいいので成功体験をえることです。

本当小さいことでもいいんです。自分は続けられる努力できるという自信を持てれば一気に道は開けます。」

ー 本日はありがとうございました

「ありがとうございました」

※個人の感想と方法で、全てのケースに変化を保証するものではありません。

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監修者:粟生

社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師。大学卒業後、福祉系の専門学校に入学し、社会福祉の道に進む。行政や社会福祉協議会等で、子供から高齢者、障害者と幅広い属性の方の相談援助業務に携わってきた。現在はソーシャルワーカーとして若者の相談支援に携わっている。

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