【わかものハローワークとは】若者向けに作られた職安｜利用法と評判を職業訓練講師に突撃！

わかものハローワークってハローワークと何が違うんだろう？

職歴なしでも『わかハロ』って利用できるのかな？

ハローワークに行っても中高年が多くて居心地が悪いと感じたことはありませんか？

実はその為に、若者向けに作られた施設が『わかものハローワーク』なんです。

ハローワークの正式名称は「公共職業安定所」。以前は「職安」と呼ばれていました。

職安といえば、中高年の求職者が通う場所というイメージが強く、ハローワークという愛称がついてからも、大手求職サイトの派手なコマーシャルと比較すれば、相変わらず若者にとっては”ダサくて行きたくない場所”になっていました。

そこで、青少年の雇用をすすめる国の施策のもと、若者の就職支援窓口として「わかものハローワーク」が各地で整備されたんです。

この記事では「わかものハローワーク」について、元職業訓練講師に解説していただきました。『わかものハローワークとはどんな施設なのか』『わかハロの利用方法』『メリット・デメリット』について解説します。

『わかハロを使った内定までの流れ』も説明するので、ぜひ参考にされて下さい。

わかものハローワークとは何か

ハローワークを「わかもの向け」に作ったのがわかものハローワークなんですよね？

そうです。他に『新卒応援ハローワーク』『ジョブカフェ』等があります。

若者の就職を支援する窓口には、高校や大学などの学生や既卒者を対象とした「新卒応援ハローワーク」、正社員就職を目指す概ね35歳未満を対象にした「わかものハローワーク」、さらに都道府県が設置する就職支援窓口「ジョブカフェ」があります。

このうち「わかものハローワーク」は、職業適性などの相談や求人検索、履歴書の添削や面接対策など、正社員を目指す人たちに対して並走的な支援を行っています。

現在「わかものハローワーク」は25都道府県の28か所に設置されています。また、一部の都道府県には「わかもの支援コーナー」を設置して同様の支援を行っています。

ナビゲーターには企業での人事・労務管理経験者も多く、安心して相談することができます。個別支援対象者のほとんどが就職したという高い実績をあげている所もあります。

また個別支援とともに、利用者にとって大きな魅力に各種の就活セミナーがあります。

適性検査や社会人マナー、ビジネスメールや女性向けにはメイクアップセミナーなど多様なテーマが年間を通じて行われ、いずれも無料（但し予約制）で参加ができます。

特に、初めて就職活動を行う人にとっては、セミナーを受講することで、求められていることが具体的にイメージでき、自分自身を見つめ直すきっかけになる人が多いですね。

わかものハローワークとハロワークの違い

ここまでは通常のハローワークでも支援できる内容ですが、採用されたあとも「わかものハローワーク」の支援は続きます

仕事に就けば、次は職場環境や人間関係などについての悩みを抱えることもあります。

しかし、職場や家庭など身近な人には相談しにくい場合もあります。そのようなときに再び相談することもできます。

わかものハローワークではナビゲーターによる相談のほか、「こころの専門家」である臨床心理士による相談も行っています。

就職に関する悩みごとに心理的サポートを受けることができます。

わかものハローワークの利用方法

初回利用では基本的に予約は不要です

しかし、初回には求職者登録を行うので、１年以内に登録実績がない人は、事前にハローワークインターネットサービスから「求職情報仮登録」を行っておくとスムーズに相談に移ることができます。

ハローワークを初めて利用する人にとって、求人の探し方や応募のしかたなど、就職活動に関する疑問や不安な点が多くあると思います。それらの相談にナビゲーターと呼ばれる相談員が対応します。

２回目以降は担当者制による支援になるので、相談は事前に予約をしてから出かけましょう。予約は電話でも可能です。

相談では一枠の時間が決められている（50分程度）所が多いので、相談したいことを整理して出かけるようにしましょう。

わかものハローワーク内定までの流れ

わかものハローワークでは上記のような流れで進んでいきます。

就職活動の初めには、自分自身の職業適性を見出す検査や、就職活動に向けて身につけておきたいマナーなどの支援を受けることができます。

特に、自分の職業適性や興味についての検査は、就職活動における自己アピールに大いに役立ちます。

また、適性が判ればナビゲーターからも適切なアドバイスを受けることができます。

わかものハローワークでも、全国のハローワークが受理した求人を検索することが可能です。気になる求人があれば、担当のナビゲーターに相談してみましょう。

求人票の見かた、企業への照会、そして紹介状の交付も行います。

求人への応募には履歴書や職務経歴書を作成しますが、ナビゲーターはその支援も行います。自分自身の魅力を効果的にアピールする応募書類の作成をサポートします。

また、これと併せて面接練習も受けることができます。どのような質問がされるのか、その質問にどう答えればよいかを検討します。

特に模擬面接は緊張感を感じながら行うことができ、ビデオなどでその様子をフィードバックすることで効果的な練習となります。

職歴なしとわかものハローワーク

わかものハローワークのデメリット

わかものハローワーク、既卒なら利用して損はありませんね

そうですね。ただナビゲーターはすべての企業について詳細に理解しているわけではないので、そこは気をつけましょう。

ご説明したように「わかものハローワーク」の活用は、就職にむけての不安を少しでも軽減させ、精神的な負担も軽くなるという大きなメリットがあります。

一方、デメリットをあげてみると、求人の数が非常に多いため、担当地域の企業について詳細に理解しているわけではありません。

一番大事なのは、自分自身で企業の業務内容や職場の雰囲気などを確認し判断することです。

そのために応募前の職場見学や企業研究など、自分自身でも積極的に活動することが必要です。

さらに、多くの道県では設置が１か所というのも利用のしにくさにつながっています。

その補完が「わかもの支援コーナー」や「わかもの支援窓口」となりますが、それらも遠方である場合は、近隣（就業を希望する地域）のハローワークに出かけてみましょう。

ほとんどのハローワークには管内の中学・高校・大学との連携を行う学卒担当の職員がいて、多くの場合は若年者求人の窓口ともなっているので相談してみましょう。

多くの「わかものハローワーク」はターミナル駅に近く、公共交通機関の利用がしやすい場所にあります。利用者が不安なく気軽に利用できるよう、内装なども明るい雰囲気になるよう気が配られてます。

就職活動では多くのことを知り、身につけ、判断しなければなりません。しかし、初めて経験する人にとっては難しいことも多く、そのためにも相談や支援を得られる機会があることは大きな力になります。

「わかものハローワーク」はその一つとして活用できる場所であることは確かです。

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