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監修者:粟生

社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師。大学卒業後、福祉系の専門学校に入学し、社会福祉の道に進む。行政や社会福祉協議会等で、子供から高齢者、障害者と幅広い属性の方の相談援助業務に携わってきた。現在はソーシャルワーカーとして若者の相談支援に携わっている。

フリーター・ひきこもりインタビュー

ニート歴3年間をインタビュー|1日中ゲーム動画三昧だった私の就職

2022年3月28日

ニート歴3年間をインタビュー|1日中ゲーム動画三昧だった私の就職

 

Kさんは某私立大学に進学しましたが、周りと上手く馴染めず除々に学校を休みがちに。

そのまま自主退学して以来、3年半ニート生活を送っていました。

※個人の感想と方法で、全てのケースに変化を保証するものではありません。

 

ニート歴3年半 大学に馴染めず学校を辞める

ー 何故大学を辞める事になったのでしょうか?

元々コミュニケーション能力が高くなかったのが原因かもしれません。

ゼミでも周りはすぐに友達を作っていましたが、自分だけは馴染む事が出来ずに段々距離が出来てしまったんです。

そうなるとゼミに参加する事も授業に行く事も苦痛となり気付いたらフェイドアウトしていました

ー 友達は全くいなかったんですか?

友達はそれほど多くありませんでしたが高校の時の友達は何人かいましたよ。

ただ大学進学と同時に東京や広島や地方に行ってしまったので、自分が行ってた大学に知り合いはいませんでした

 

台湾に旅行へ行くも引きこもる

ー では大学を辞めてそこからニートになったんでしょうか?

実は大学を辞めてすぐにニートになった訳ではなく、その後台湾に行ってるんです。

ー 台湾ですか。それは何をしに行かれたんでしょう?

実は自分はバックパッカーに憧れていたんです。

世界の風景を見たりするのも好きで、だから高校から貯めていた金を使って台湾に行きました。

もしかしたら世界を見て色んな経験をする事で自分を変える事が出来るかもしれないという気持ちもありました。

ー 自分探しの旅ですね。そこで変える事が出来たんでしょうか?

いえ、台湾に行ってみて気付いたんですが、自分はそもそも人見知りでコミュニケーション能力が無い上に日本語しか話せません。

台湾に行っても誰ともコミュニケーションをとる事が出来なかったので、怖くて一週間台湾で引きこもる事になったんです

ー わざわざ台湾に行って引きこもったんですか

そうなんです。自分は何をしているんだと思って結局すぐに日本に戻ってきました。

そこから日本でひきこもりとまではいかないんですがアルバイトをする事もなく大学に行く事もなく約3年間ダラダラとすごしてしまいました

ー 海外に行って自分を変えようとしたが悪い方向に行ってしまったと

多分色んな事に疲れたんだと思います

 

ニートだった時の暮らし 朝からSNS・動画・ゲーム三昧の日々

ー ニートの時はどんな生活を送っていましたか?

毎日12時頃に起きてご飯食べながらmixiやTwitterなどSNSのチェック。その後はゲームしたりYoutubeやニコニコ動画など動画サイトを夕方頃まで見ていましたね。

でも携帯やPCばっかり見てては体に悪い!とか無駄に思っちゃうんで夜からジョギングなんかしてました。

その後帰りに自分へのご褒美と賞してデザートを買うんです。ご褒美といっても何も成し遂げてないんですが(笑)

 

それで家に帰って夕食を食べた後またPCですね。

世界の風景だとか遺跡だとか、そういう画像が見れるサイトや体験談が書かれたサイトが当時多かったんですが、それを見て物思いにふけってましたね。

で、夜中4時頃に寝るって感じです

ー 大体毎日そのスケジュールでしょうか?

そうですね。たまに本当にたまにですが知り合いと飲みに行ったりもしました。

飲みに行った日も前後の過ごし方はそんな感じです

ー ニート期間はどれくらいでしょうか?

3年半くらいですね

ー 3年半というとそこそこ長い期間ですが、不安とかはなかったんでしょうか?

その時は全くありませんでした。

学校とか行ってると色んな行事がありますから3年て長い期間に感じるんですが、ニートをしているとイベントも特に起こらないですし、何もないので一瞬なんです。

気がついたらもう3年半も経っていたって感じです。

 

周りを見ていて仕事をしていないことに焦りを感じ始める

ー なるほど。ではニートを止めようと思ったきっかけはなんだったんでしょうか?

年齢というか周りの環境ですね。

約3年半ニートしていて自分と同年代を見ると皆内定が決まっていて、いよいよ春から働き出すぞという時期だったんです。

それまでは一切働きたいという気持ちはなかったんですが、それはある意味同年代もまだ遊んでいると免罪符となってたんです。

もちろん周りは遊んでただけではないんですけどね。

単位とってアルバイトやサークルも頑張ってたと思いますし。

ー けどまだ大丈夫という安心感があった?

そうですね。

けどいよいよ就職となるとその免罪符も期限が切れる訳です。急いで就職活動に取り掛かりました

ー そこで就職活動に対する怖さとか不安はなかったんですか?

なかったですね。とにかく焦りとか将来に対する不安の方が強かったので

 

ハローワークで就活を始めるも積極的になれない

ー では具体的にどう動いたんでしょうか?

まずはハローワークですね。

とにかく自分に合いそうな仕事を検索して良さそうなものは印刷して持って帰って自分に出来るかどうか考えます

ー 職員さんに尋ねたりはしなかったんですか?

はい。今服を買う時とかもそうなんですけど店員さんと話をすると自分の冷静な判断が出来なくなるんですよ。

本当は買う必要のないものかもしれないのに雰囲気で買ってしまって後で後悔する。だから応募する会社も絶対に一度家に持ち帰って考えるようにしていました

ー 良い求人があっても応募する頃には採用が終わってたりしないんですか?

もちろんその経験もしました。自分はハローワークは向いてなかったんだと思います(笑)

 

就職支援サービスの利用

ー では向いていないなと感じながらもハローワークに通っていたんですね。

いえ。職安はすぐに止め就職支援サービスを利用していました。

ー そちらは有効活用できたんでしょうか?

いえ就職サイトも向いてないと思ったんです。職安は職員さんに相談した段階で良い企業かは別として応募までの道筋が出来上がるじゃないですか?

でも転職サイトって良い求人があっても、この会社は大丈夫なんだろうか?とか、応募してもどうせ落とされるだろうなとか応募までに余計な事を山程考えるんですよ。

応募までの道程が長いというか

ー 背中を押してくれる人がいませんしね

ニートにとってその馬力は相当なんですよ。ただそうも言ってられません。自分には時間が無かった訳ですから。

そうなると悩む時間を極力無くすんですよ。少しでもいいなと思える求人があれば応募していました

ー 応募せざるをえなかったと

はい。ただ応募してもことごとく落とされました。今にして思えば理由は簡単なんです。履歴書や職務経歴書など応募書類の書き方がいい加減だったんです。

会社が面接に呼んでみたいと思えるような書類ではありませんでした。

 

履歴書と職務経歴書の書き方を教えてもらう

ー ではどのように工夫されたんでしょう?

始めは『履歴書 書き方』とか検索して自分なりに書き換えて提出してたんですがそれでも通過出来なかったのでプロに頼もうと思って転職エージェントに登録しました。

インターネットを調べているとどうもそういうプロみたいな人が無料で支援してくれるらしいという事が分かったんで。

ー そこでは特に苦労はありませんでしたか?

ありましたね。そもそもコミュニケーション能力が低いので面談で自分の意思や経験をしっかり伝える事が出来ませんでした。

そんな状態で会社の面接を受けようと思ってたんですからひどいもんですよね。

でもそこはプロだなと実感しました。自分みたいな伝え方でもしっかり汲み取ってくれて丁寧にアドバイスをもらいました

ー それで書類選考は通過する事ができましたか?

はい。無駄に遠回りしてたのはなんだったんだろうって感じですね

 

面接でしどろもどろになる

ー 面接はすぐに上手くいったんでしょうか?

最初は上手くいきませんでした。やっぱり伝えるって行為が凄く苦手で本番ではしどろもどろでした。

後で考えると何言ってたか人事の人も分からなかっただろうなと思います。結局その会社は不採用になりました。

ー 落ち込みませんでしたか?

いえ面接後にどう考えても落ちるなと思ったんである程度心の準備は出来ていました。

そりゃあ少しは落ち込みましたけどコンサルタントの方にアフターフォローしてもらったのも良かったですね。何が駄目だったか。自分の場合はまず緊張を直す事が最優先でした

ー どうやって改善したんでしょう

よくある方法だと思うんですが自己マインドコントロールですね。

傍から見たら怖いと思いますが家で夜中鏡の前で『大丈夫大丈夫』『俺は出来る』とか言うんです。

それでも本番は緊張するんですが、面接官に呼ばれる直前に昨夜の鏡の前の自分を思い出す事で少しマシになりました

ー その後面接はうまくいきましたか?

はい。そのあともう1社落ちるんですが、次に面接を受けた会社が今働いてる会社で内定をもらう事が出来ました。

コンサルタントの方の通りにやればある程度コツが掴めますし、マナーなども教えてもらえるので、自分の場合はとにかく本番で失敗しない事を意識するだけでした

ー 入社してからの苦労などはいかがでしょう

入社してからも最初は仕事になれず大変でしたね。でもニートしてた時より楽しいですよ

ー コミュニケーションの方は上手くいってますか?

はい。大学の時と違って少数ですし、同世代があまりいないので先輩から可愛がってもらえています。やっぱり周りの人に助けられてるなと思います

ー では最後にニートの方にアドバイスがあれば

やっぱり想像する事だと思います。働かなければならない事を実感する事ですね。それがイメージ出来れば動き出すと思うんです。

逆にそれが想像できていない間は動けません。いかにそれを早く感じる事が出来るかですね。

ー 本日はありがとうございました

ありがとうございました

※個人の感想と方法で、全てのケースに変化を保証するものではありません。

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監修者:粟生

社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師。大学卒業後、福祉系の専門学校に入学し、社会福祉の道に進む。行政や社会福祉協議会等で、子供から高齢者、障害者と幅広い属性の方の相談援助業務に携わってきた。現在はソーシャルワーカーとして若者の相談支援に携わっている。

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