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監修者:粟生

社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師。大学卒業後、福祉系の専門学校に入学し、社会福祉の道に進む。行政や社会福祉協議会等で、子供から高齢者、障害者と幅広い属性の方の相談援助業務に携わってきた。現在はソーシャルワーカーとして若者の相談支援に携わっている。

フリーター・ひきこもりインタビュー

ニートでも焦りは一切なかった|株・フリーターからの就職活動

2022年3月28日

今回は10年間株とアルバイトで生活をしてきたMさんにインタビューを行いました。

働く意思はそれほど強くないものの就職活動することになった経緯、内定へのコツを語っていただきました。

※個人の感想と方法で、全てのケースに変化を保証するものではありません。

株で生活していた日々

トラック

ー 本日はよろしくお願い致します

「お願いします」

ー 先日までアルバイトで生活をしていたとお聞きしたのですが

「朝夜と新聞配達してました」

ー それは大学を卒業してからずっとですか?

「いえ、大学を4年で卒業して暇な時があればアルバイトやってって生活ですね」

ー 生活にかかるお金はどのように工面されていたのでしょうか?

「ほとんどは株です。在学中に株を勉強して、そこから生活費以上のお金を稼げるようになったんで」

ー そんなに儲かるものなんですか?

「コツですね。毎朝早く起きるのが苦痛でしたけど、それさえ出来れば勉強すればだれでも出来ますよ」

ー では赤字の時や収入が少ない月はアルバイトで補っていたということでしょうか?

「いえ、安定して稼げたんですけど、それは貯金に回したりとか。後、遊びに使うお金は株で儲けたお金に手をつけない縛りを自分の中で作ったりして。だからアルバイトは運動感覚でやっていました」

ー ちなみにどんなアルバイトを経験されましたか?

「新聞配達以外にはプールの監視員とか、あと本が好きなので古書を扱う本屋さんで働いたりとか」

ー 働くことはお嫌いではなかった?

「好きではないです。家にいても退屈なんて刺激を求めて。人とたくさん接する仕事が好きかな。

でも忙しいのとか、面倒な仕事は大嫌いなんで楽な仕事を見つけてましたよ。臭覚が鋭いんで簡単な仕事を見つけるのがうまいんです」

ー それは月~金のフルタイムでしょうか?

「週3とかですね。新聞は月~金で大変でした。また朝の部と午後の部に分かれていて、早朝配り終わった後に夕方まで時間が空くんですよ、

一旦家帰ってまた出社するんですけど、それが大変で」

ー あれは朝と夜同じ人が配っているんですか?

「別の人もいますけど勤務体制をいろいろ選べるんですよ」

ー 生活リズムを整えるのも大変そうですね

「でも仕事自体は楽でしたよ。研修中はうっとおしい先輩社員に付いて回るんで、ストレスでしたけど、道とか覚えると基本は単独行動ですから、後半はipodで音楽聴きながら配ったり、ラジオ聴きながら配ったり」

ー 見つかって怒られたりしないんですか

「ないですね。配る地区がそれぞれ違いますから。見つかってもちゃんと時間内に配り終えれば問題ないと思いますよ」

ー 新聞配達は荷物も多く重労働と聞きますけど、相性が良かったんですかね

「年末年始とか週末とかチラシが多い日はちょっと大変ですかね、後は雨の日とか。

でも仕事経験がそれ程豊富なわけじゃないですけど、比較的楽な仕事に分類されると思いますよ。一人でコツコツと仕事をしたい人にはおすすめです。」

就職活動へのきっかけ

ー 株で生活費を稼いで、アルバイトで遊びのお金を稼ぐという生活をずっとされていた?

「そうですね。大卒からですから、約10年そんな感じですね」

ー では何故正社員の職に就こうと思われたんでしょうか?

「プライベートがつまんなくなったことですね。」

ー つまんなくなった?

「はい。この前までは友達もたくさん遊んでくれてたんですけど、一斉に皆結婚しちゃって。

結婚すると中々遊ぶ機会も減って、気が付いたら昼間にやることがないんですよね」

ー 遊びの為にアルバイトしてたんですもんね

「そうなんですよ!なんの為に新聞配ってるのかも分からないていう。同じバイト先の奴も、気が合う奴が全然いなくて、遊び相手がいなくなったんですよ。

それでじゃあこれを機に就職してみようかなって」

ー では焦りとか不安でフリーターを抜けだそうと考えた訳ではないんですね

「それは全くないですね。だから気楽なもんですよ。

何社落とされたのかな?30社くらいは落ちたと思うんですけど、はい、そうですかみたいな感じでした。」

ー 年齢的には焦る時期かと思うのですが

「そうなんですかね。でも生活に困ってないしっていう。」

ー なるほど。30社落ちたと仰られましたけど、どういった仕事に応募されてたんでしょう?

「旅館の受付とかIT関係とか会社の事務員とかそんなんですね」

ー PCを扱うのはお得意なんですか?

「とにかく内勤が楽そうでいいなって思ってて、外に出歩かなくていい仕事ばかり応募していました。

でもほとんど書類選考ではねられましたね」

― 原因はなんだったのでしょう

「こっちが聞きたいですよ!」

ー 事務は人気職ですしね・・・年齢も年齢なので危惧された可能性は高いかもしれません

「じゃあそれが原因なんでしょうね。」

ー 書類選考を通過した仕事はありましたか?

「旅館の受付は面接に呼ばれましたね。ただ無礼だったのか、最後の方は面接の人が怒ってました」

ー 面接官を怒らすってよっぽどですよ(笑)

「正直に話しただけなんですけどね」

ー じゃあ結果は聞くまでもなくっていう?

「最近の子にしては正直な若者だっていう(評価を)期待してたんですけどね」

ー 旅館の受付に正直さはあまり必要ないですからね

「そうなんですよね。不採用通知が届いた時は偉くなって絶対見返してやるって心に誓いました」

初の内定

ー で、その後現在の仕事に応募されたんでしょうか?

「そうですね。いっても1年くらいかかってるんですけど」

ー 今は何の仕事をされているんですか?

「パンの配送です。コンビニとかにパンを配送したり」

ー 今まで30社不採用だったにも関わらず採用された理由というのはなんだったんでしょうか?

「なんですかね?多分、新聞配達してたから道も詳しいしってのが理由じゃないですかね?」

ー 経験を評価されたということですかね?

「だと思いますよ。というか簡単に決まりました。

正直もう諦めてたんですよ、これで落とされたらもういいやって、じゃあ面接の日に即採用っていう」

ー 今までの面接が練習にもなってたのかもしれませんね

「そうなんですかね?旅館の時とそんなに変えなかったんで、職種によるんじゃないですかね?」

ー じゃあやっぱりアルバイト経験が良かった?

「ですね」

ー 率直に言ってお仕事は楽しいですか?辛いですか?

「初めて仕事をして社会の厳しさを知ったみたいな方がいいですか?」

ー いえ、本当のお気持ちで結構です

「正直言ってアルバイトと変わりませんよ。

正社員の方が責任は重いですけど、それでも気楽なもんです。」

ー もっと早く働いておくべきだった?

「うーん、給料はバイトに比べるといいですけどね。どうだろう?

お金がないのに働くの躊躇している人は、早くやるべきだと思いますよ。それほどしんどいものでもありません。

逆に自分みたいな奴はどっちでもいいと思います。」

ー 分かりました。では最後にですね、現在アルバイトをしながら就活をしている方にコツや秘訣などあれば教えていただけますか

「ないですそんなの。

あーでも、やっぱりアルバイトでやったことある仕事に絞って応募することですね。

それで案外簡単に決まるかもしれません。」

ー 分かりました。ありがとうございました。

※個人の感想と方法で、全てのケースに変化を保証するものではありません。

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監修者:粟生

社会福祉士、精神保健福祉士、公認心理師。大学卒業後、福祉系の専門学校に入学し、社会福祉の道に進む。行政や社会福祉協議会等で、子供から高齢者、障害者と幅広い属性の方の相談援助業務に携わってきた。現在はソーシャルワーカーとして若者の相談支援に携わっている。

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