今回は2年間無職生活を続けておられるTさんにインタビューを行いました。
※個人の感想と方法で、全てのケースに変化を保証するものではありません。
介護職を退職し無職に
ー よろしくお願いします
「よろしくお願いします」
ー 今はお仕事をされていないとお聞きしたのですが?
「そうですそうです。無職です。」
ー 元々は何処かで働かれていたのですか?
「前職は施設で介護の仕事をしていました。ただ激務に耐え切れなくなってやめちゃいましたね。」
ー お仕事がお忙しかった?
「はい。それと利用者さんや他のスタッフの暴言に耐え切れなくなったというのもありますね。良くしてくれた利用者さんや、スタッフもいましたけど」
ー 精神的に辛かったんですね。
「精神的に辛かったです。精神科?心療内科?にも行きました。薬出されて終わりましたけど。少し休んだ方がいいとの事だったので辞めさせてもらって」
ー ご自身ではまだやりたい気持ちはあったんですか?
「いえ、やはり介護職は自分には向いてないなと思いました。
暴言で腹立ってるようじゃ、いや人間だから腹立てて当然で、誰でも精神的にダメージは受けるんですけど、それをも凌駕する優しさというか、思いやりというか、、、介護パワーがある人じゃないと駄目ですね。
自分はやるべき人間ではないと思いました」
とにかく休養で回復
ー ではそれからご自身の病気の治療に専念したんですか?
「ですね。とにかく休みました。幸いそれ程重いものでもなかったので、半年ほどで今まで通りの状態に戻りました。」
ー ではしっかり休養したら、ある程度体調も整ったと
「そうです・・・うーんでもどうだろ。当然ですけどあまり外へ遊びに行かなくなりました。というか友達と遊ぶ時間が減りましたね。
遊んでてもあまり楽しくなくて、帰ったら頬がいつも痛いんですよ」
ー 頬が痛い?
「頬が痛いんです。なにかなと思ってたんですけど、多分愛想笑いのせいだったと思うんですね。
普通に笑ったら大丈夫なのに、愛想笑いすると頬がすごく痛くなるんですよ。筋肉に嘘ついてるのがバレてるのか知りませんけど」
ー それは初めて聞きました
「そうなんです。ていうかそれは最近もよくあるんですけどね」
ー ではどちらかというと閉じこもりぎみになられた?
「そうですそうです。」
ー どうやって回復に向かわれたんでしょうか?
「諦めるというか、背負わないことですね。
普通自分は何でも出きるとか、これやんなきゃあれやんなきゃって、自分を奮い立たせるじゃないですか?
それが自分を追い込む原因にもなると思うんですよね。
だから俺はもう駄目だ!頑張れない!って諦めモードに入って、とにかく寝る。すると不安定な時間が減ってくるのを実感しました。」
ー とにかく休みをとることが大事だったんですね。
「自分の場合は。一日12時間とか平気で寝てました。けどそれも半年くらいですね。」
再就職に積極性がない
ー なるほど。では回復されてからはどういった生活をされているんでしょうか?
「その後は再就職しようと就活中です」
ー 再就職は厳しいですか?
「そうですね。1年半くらい就活してますね。でも積極性が湧かないのが原因かもしれません。
年齢的にはまだまだ若いから、やろうと思えば選択肢はあると思うんです。
ただ意欲が湧かない。怖いのかもしれませんね。」
ー 怖いというのはまた再発するかもしれないという事ですか?
「いえ、再発に関してはあまり心配してないんですけど、しいて言うなら環境が変わるのが怖い・・のかな?
よく分からない世界に飛び込むのが怖いんですね。尻込みするようになりました」
ー 元々は積極的なタイプだったんでしょうか?
「うーん、どうですかね。でも人並だったと思いますよ」
ー では積極性がなくなってしまった
「そうですそうです。どうやったら取り戻せますかね?」
ー うーん、いきなりは難しいと思うんですけど、でもちょっとでも進んだらその先は案外早いかもしれませんよ
「とりあえず動いてみる?」
ー そうですね
「ですよね。結局そうする以外ないですもんね・・・」
ー では今後ご自身が考えておられる事とかありますか?
「特になかったんですけど、喋っててやる気はみなぎってきました。とりあえず就活頑張ろうと思います」
ー 積極性出てきましたね
「喋ると出ますね。ただ一人になってしばらくすると忘れちゃうんですけどね(笑)」
ー その繰り返しが大事ですよ
「ですかね。頑張ります」
ー では最後にですね、もし無職生活になった場合気をつけることなどあれば教えて下さい
「そうですね・・・。時間は有限て事ですかね。
やっぱり自分を追い込まない事と、自分を奮い立たせる事のバランス感覚が大事だと思うんですけど、自分は追い込まずに回復できたんですけど、そろそろ奮い立たせないと、時間がどんどん経過しちゃって、気がついたらやばいことになると思うので、時間を大切にて事です」
ー 分かりました。今日はありがとうございました
「ありがとうございました」
※個人の感想と方法で、全てのケースに変化を保証するものではありません。